多事空論【コメントよろしくお願いします】

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身辺雑感---(2)---朝鮮半島有事があったら?[続々・々]

Note: 書き換え修正等頻繁だから時々読み返していただきたい---

 

福沢諭吉は、日本の不幸は中国、朝鮮を近隣国として持っていることだと言っていたという。「脱亜入欧」を高唱した彼の言いそうなセリフである。

 これは、近接する国同士、事情は同じだと思われる。フランスだとドイツ、イギリスが比定されよう。お互い懐では厄介な相手と思っているのであろう。三すくみが形成されているんでしょう。しかし、彼らの間には国益が違うも、文明的成熟度、世界観等の異同は無い。政経上での落差が余りに大きい近隣諸国間に生きて行かなくてはならぬ日本と事情が違い過ぎる。その上叙述三国でも、通貨統一出来なかった。東アジアで通貨統合なんか出来っこない。特に国民所得間で桁違いの落差があっては、共存の根拠は極めて薄い。殊に中国との間には十倍以上の賃金格差があって、人口比もそれを凌駕するから、統合等てんで問題にならない---国民所得が日中均衡するには、現中国と同じものを120個以上即座に現出させなければなるまい。かの国では、一日1$以下で生計を営んでいる人口が1.5億人、即ち、日本人の総人口以上いるという。明治期に「脱亜入欧」せんとしたのは-、近隣国と経済発展を共に出来る条件が無く、海を隔てて遠く友を求めたのである--。

 中国、韓国、北朝鮮とも安定したリッチな国でない。それらが経済成長して豊かな国になろうとしている現在、付き合える条件が出て来たように見えるが、体制の問題、民族性、鍔競り合い等とうから、日本は多次元方程式を解くことを迫られている。自由と民主主義が深く広く充溢した国民生活を究極的目的にした国造りを目指してである。

 極く普通の一個としての人間が、生命生活を何事も無くまあまあのレベルで送れたらそれで満足で、栄耀栄華を実現したいという野望を描いている者は、政治業者くらいのものである。

 自由、殊にその核心=経済的自由の無いところ、即ち、絶望的貧困に苛まれる国家社会に、思想的信条的自由なんか無縁である。独裁とか、特権とか、権益がのさばり、関係するものをそれへ同化してしまう。中国、北朝鮮共々、国是と正反対を行っているようである---これら、「悪の枢軸国」同盟と評言されても致し方ない。北の崩壊があっても、中国は権益と安全を守るために、深い介入を行い、属国化してしまうであろう。南北の統一なんて夢の夢である---。したがって、中国でさえ共産党政権の余命10年(?)と取り沙汰されている.。より不安定な北朝鮮に関しては、緊張の余り長持ちしないという観測が流れている。キムチもままならず人肉報道まで漏れ出て来ている。威猛高の瀬戸際外交は、抱えている内部矛盾の外部化に過ぎない。

 北鮮は、言葉の威嚇か精々平常兵器レベルの紛争しか出来まい。核戦争でも突入したら、領土自身瞬時に蒸発し、地上に人影皆無となり、韓国や日本も同類の事態か、後遺症に悩む荒地になりかねず、一番実害が無いのはアメリカ位で、比較的現状維持出来よう。遠隔地というだけのことである。先制攻撃が勝敗を決するから、当初から米は10メガトン級の水爆の絨毯爆撃を考えていよう---20Mtで、東京全滅---。のみか、放射能を発散しない「純粋水爆」の使用も有り得る。中国は、傍観せざるを得まい。自分が可愛いから中朝軍事同盟(中朝友好協力相互援助条約)への義理立てはしないだろう。介入したら、休戦協定破棄になり、国連軍の派遣ということになる---この間のプロセス、短時間過ぎて、国連軍などお呼びにもならない---。したがって、軍事同盟が対決する戦況は、あり得まい。

 

  さし当り、これまで。

  2013.03.22(金)   03:10